自作PCを制作する場合の注意点

エンジニアとして活動している人の中には、作業の効率化を図るためにPCを自作する人も少なくない。市販品とは異なり、自由にカスタマイズして自分だけのオリジナルを作り上げることができるのが、自作PCの大きな魅力だ。しかし、制作をするにあたって、気をつけるべき点もいくつかある。まず挙げられるのが、パーツへの接触だ。使用する精密機器は静電気に極端に弱く、人間の体に帯電している微量の静電気が触れただけで、不具合が起きることもある。そこで、作業するときは帯電を防ぐため、専用の手袋を着用することが基本となり、鋭利なパーツによる怪我の防止にも最適だ。

また、PCのパーツは静電気だけでなく、通常の電気にも弱い特性を持っている。通電した状態で作業を行うことはNGとされているが、慣れによる慢心でうっかり電源を抜き忘れて回路をショートさせてしまうトラブルは少なくない。必ず作業前に主電源をコンセントから抜いているか確認することが大切だ。なお、電源が抜けていても、電気の蓄積や放出の役割を担うコンデンサに残っていることもある。その場合は、電源ボタンを数回空押しして放電させておけば安心だ。

そのほか、初心者が起こしやすいミスとして、配線ミスなどがある。パーツによっては形状が似ているうえに、別の場所に接続できてしまうケースも多く、間違っていることに気づかない場合も珍しくない。接続完了後は電源を入れる前に、最終確認することが必要だ。